機体裏面の脚収納庫及びスピードブレーキ部分をテープとゾルを使いマスキング。
内部は156番スーパーホワイトで塗装してあります。
(特に注記していない物は全てMr.カラーを使用)
塗装前に機体についた手の油や汚れを落とすため全体をアルコールで拭いています。
サフ代わりと下塗りとして307番を全体に吹きました。
未塗装時に気づかなかった傷を修正します。
塗装にはラッカー系を使用したかったのでハセガワ製の同型機の塗装指示を見たところ、 迷彩の暗いほうが307、明るいほうが308となっていたので下地に307を使用したのですがイメージしていたのよりかなり濃く、青みもきつく感じます。
同系色(青系のグレー)ということで一段明るい308をメインに使用していくことにします。
結果としてかなりイメージ通りの色が出たと思っています。
パネルライン、リベットのラインに沿ってブラックをエアーブラシ。
通常下地の色に黒を混ぜた色でパネルラインを塗装しますが、後から濃淡の強弱を付けやすいようにブラックを使用しました。
グレーは隠蔽力が強いので問題はありませんでした。
ブラックを残すように308をエアーブラシ。
パネルラインの色合いを見ながら全体をコーティング。
ブラックを使用したパネルラインもかすかに見える程度です。
写真の撮り方(照明の関係)で青っぽく見える写真が多いですが、この写真の色合いが実際の色合いに近いと思います。
全体で見るとパネルラインが浮き上がって見えます。
迷彩塗装の明るいほうの色は308と338を1:1で調色した物を使用。
境目はフリーハンド。
自衛隊機特有の塗装の補修痕を再現します。
この補修痕はIRAN(外注整備)の際、パネルの脱着により塗装が剥がれた部分(パネル外周)だけをタッチアップするために起こるそうで、いわば三◇の手抜きの結果らしいです。
まずキットの説明書等をコピーし、資料を参考に補修後を描く場所をメモしていきます。
これを塗装ブースの横に貼り付けて、見比べながら塗装していきます。
塗装の順序としては
1.外周の濃い部分
2.内側の明るい部分
3.濃い部分の外側を機体色で修正
としました。
機体後部。
必ずしもパネルにそった形で入っているわけではないようでこのように同じパネル内に幾つも小さな補修痕があったりします。
資料では主翼上部にはあまり確認できなかったのでこの部分のアクセスパネルのみ。
垂直尾翼。
機体の補修痕は実記写真を見るとかなりくっきりと確認できますが、模型的にごてごてし過ぎない程度の色合いにしてあります。
この時点で機体各部の細かい塗り分けを行います。
気を抜かずにマスキング。
でもってエアーブラシ。
追加デカールを製作。
このデータはそのままマスキング用のシートカッティングにも使用。
シャークティースの塗装。
上記データを使用しステカでマスキングシートをカットします。
写真の水色の部分がコンピュータカッティング。
インテークベーンのスプークのイラストも同様。
まず口ん中の黒を塗装。
Finisher’sのピュアブラックを使用。
歯のラインでマスキングし
濃いめのグレーで塗装。
さらに歯茎の部分をマスクし薄い方のグレーをスプレー。
塗装完了。
先程制作しておいたデカールを貼ると、
こんな感じに。
同じデータ使ってるから当然といや~当然ですが、デカールと塗装のラインはピッタリ。
右インテークベーンに描かれているクルーネームはドットが目立ってしまいましたが、次に行うウォッシングやオーバーコートで落ち着くことを期待。
墨入れとウォッシングを開始。
パネルラインにそってエナメルのセミグロスブラックをしゃぶしゃぶに薄めた物を塗っていきます。
しばらく乾燥させた後パネルラインの塗料を残しながらエナメルシンナーで拭き取っていきます。
一回目の拭き取りが終了した写真。
この後汚れを残すところを資料で確認しながらちまちまと拭き取る作業が続きます。
拭き取りが完了した状態。
汚れの激しい箇所の表現方法。
先程の薄めたエナメルブラックを綿棒に染みこませ叩くように部品に乗せていきます。
そして少量のエナメルシンナーを染ませた綿棒で境目を中心にぼかしていきます。
完成状態。
同様の方法でインテークベーンをウォッシュ。
クルーネーム部分のドットもだいぶ目立たなくなりました。
代わりにデカールのラインが目立ってしまいましたが・・・
機首部分。
実機ではコクピット周りやバルカン砲収容部は激しく汚れています。
このあたりは資料をじっくり見て研究
垂直尾翼。
オイルの流れた後等の箇所も資料を参考に。
電波透過部分はきれいに拭き取られているようです。
いよいよデカールを貼っていきます。
何せ300枚以上に上るデカール数なのでこつこつとパートごとに張り忘れの無いように貼っていきます。
黒い注意書き横のキャノピーオープン用レバーが納められているパネルがイエローとなっているので余ったデカールで追加。
機首の機番も自作デカール。改では機番、国籍マークが通常のF-4EJよりも小さくなっています。
お~っとっと・・・。
よく考えたらこのパネルラインいらないやん!!
なんで今まで気づかんねん・・・・。
ご丁寧にウォッシングまでしてるし・・・。
整形部分をエアーブラシ。
はがれたデカールをタッチアップし、部分ウォッシュして修正完了。
デカール貼り完了。
国籍マークは当初デカールで考えていましたが塗装に変更しました。
腹の部分の塗装をします。
実機では真っ黒ですから黒をベタ塗りで・・ってなわけにも行かないので適当に塗ってみます。
写真を見て「この色は下地にこの色があってその上にこの色の汚れが付着して、ほんでもってその表面にこの色のオイルが流れたな・・。」とゆうイメージを作り、その順番に色を重ねていきます。
結構気合い入れて塗るつもりが行き当たりばったりに・・・・・・
Mr.カラーのスーパーメタリック、メッキシルバーを塗ったのですが最終的にはこの色は塗らなくても良かったです。全然見えてません。
この後、アルクラッドのJET EXHAUST、DURALUMINIUM、STEEL、そしてクリヤーのオレンジ、グリーン、スモークグレー等で焼け、オイルを表現してやりました。
完成写真。
腹の部分のデカールも貼って、この後墨入れ、ウォッシングを行います。
エクゾーストノズルも基本的に同様の方法で塗装し、内部を水性ホビーカラーの343番スート(すす汚れ)でウェザリングしています。
制作しておいたピトー管を瞬着で固定。
ライトニングアレスター部分をマスキング。
HUMBROLの27003で軽くドライブラシ。
ヨー・ストリーマーを接着。
インテーク・ベーンを接着。
エクゾーストノズル及びアレスティングフックを接着。
この辺までくるとどんどん飛行機らしくなっていき作業もはかどります。
機体下面の小物類を装着。
増漕には真鍮線で軸を打ってあります。
前脚は簡単にパイピング。
パネル編隊灯は0.2mmの透明プラ版の裏から塗装し、細切りした物をエッチングパーツの凹みにはめ込んでいます。
固定にはクリヤーボンドを使用。
シートとかフィギュアとか布っぽい物を塗るのは大嫌いなので塗装中の画像は無し。
フェイスカーテンハンドル等は黄色を塗った後細切りにした黒デカールを巻き付けて表現。
組み込み及びキャノピー取り付け。
小物パーツをじゃんじゃん取り付けていきます。
フラッシュライトや主翼端部ナビ・ライトはアクリル棒より削りだし。
別途制作、塗装しておいたUHF/VHFアンテナを接着。
アンテナ本体は0.2mm真鍮帯金、基部はプラペーパーを使用。
画像は省略していますがこの後ミサイル等を装着し完成!!